アインツベルン(用語・家名)
 魔術協会に属さない、ホムンクルスのみで構成された一族。


アタランテ(人名/サーヴァント)
 第一特異点 邪竜百年戦争オルレアンにおいてジャンヌ・オルタに召喚されたサーヴァント。アーチャーであるがバーサーカーの特性を付与されている。
 竜の魔女と対決するためオルレアンに向かっている主人公らを迎撃し、敗北して消滅した。消滅の間際には正気を取り戻している。


アニムスフィア(家名/魔術師)
 12の貴族の一家で、天文学科を司る。一般には公表されていないため、アニムスフィアの名に敬意を示すのは百年以上の魔術師のみ。
 人理継続保障機関フィニス・カルデアの出資金の七割をロンドンの魔術協会を経由して拠出した。


アムドゥシアス(用語)
 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが覚醒するはずだった魔神柱。しかしモーツァルトがそれを拒否したため、別の者が覚醒したと思われる。


アルテミス(用語)
 スカサハ体験イベントに登場した存在。アルテミスの残酷な面が強く出た分霊であり、同時に死の残骸でもある。サーヴァントとしてのオリオンの姿を取っていた。
 主人公らの前に立ちはだかるが、スカサハとディルムッド・オディナの助力を得た主人公らに倒され、正気を取り戻して消滅した。


アルテラ(人名/サーヴァント)
 第二特異点 永続狂気帝国セプテムに登場するサーヴァント。古代ローマそのものを生贄として、聖杯の力を使ってレフ・ライノール・フラウロスによって召還された。
 ローマを滅ぼすためにレフ・ライノール・フラウロスに召喚されたが、その直後に彼を両断して殺害し聖杯を吸収した。宝具を解放して王宮を破壊し、ネロ・クラウディウスを放置したままローマの都を滅ぼしに向かう。この時は聖杯と一体化して暴走しており、対話はほぼ通用しない。追撃してきたネロと主人公らによって打倒され、自分にも破壊できない物がある事を喜んで消滅した。
 お月見イベントではガイウス・ユリウス・カエサル一行が持っていた団子の袋の中に潜んで団子を食べまくっていた。この際には『基本、徒歩で来た。レイシフトとか、文明だから使わないぞ』と言っていた。また単に文明であれば破壊するのではなく、『団子はいい文明、月見は悪い文明』という彼女なりの分別を身に着けており、団子は自分が取って月見をする主人公らは壊すとして戦闘になった。
 スカサハ体験イベントでは死の残骸がアルテラを再現して主人公らの前に立ちはだかるが、フェルグス・マック・ロイに足止めされた。その後は主人公らの前に現れる事はなかったが、おそらくフェルグスはこの戦いで消滅している。


アルトリア・リリィ(人名/サーヴァント)
 セイバーのサーヴァント。
 アルトリア・ペンドラゴンが選定の剣を抜いてから王になるまでの間に「あったかもしれない」ifが形になった存在。実在の存在ではなく、アーサー王(アルトリア)の逸話から派生した幻想である。望みは理想の王になること。
 セイバーウォーズでは一向に宝具の威力が向上しないため暇乞いまで思い詰めていたが、マシュとともに特異点にレイシフトして特訓をすることにした。そこでヒロインXと出会い、彼女の弟子となる。


アレキサンダー(人名/サーヴァント)
 第二特異点 永続狂気帝国セプテムに登場するサーヴァント。クラスはライダー。征服王イスカンダルの幼き日の姿。レフ・ライノール・フラウロスに召喚され、ネロ・クラウディウスの抹殺を命じられる。しかし彼としてはネロに会いたいだけで、本気で殺すつもりはなかった。はぐれサーヴァントとして召喚された諸葛孔明(ロード・エルメロイU世)を軍師に迎えている。
 ネロになぜ敢えて連合ローマ帝国に敵対して戦うかを問うた際に「無用の争い」と発言したことでネロの怒りを買う。アレキサンダーとしてはネロの『自分こそがローマである』という言葉を聞きたかっただけだが、戦いになり、敗北して消滅した。
 少々特殊な英霊であるため記憶のあり方が通常とは少し違い、本来は持ち合わせていない筈のロード・エルメロイU世との記憶がある。


今川よしつね(人名/サーヴァント)
 ぐだぐだ本能寺イベントに登場したサーヴァント。本来は源義経である。
 太原雪斎役の武蔵坊弁慶とちびノブを引き連れていた。聖杯が召喚したサーヴァントだが、ちびノブに洗脳されていたらしい。また、召還時に余計な因子が混ざったらしく様子がおかしかった。
 武蔵坊雪斎と野営をしようとしていたところ、松平アーラシュの『流星一条(ステラ)』に巻き込まれて消滅した。


上杉アルトリア(人名/サーヴァント)
 ぐだぐだ本能寺イベントに登場したサーヴァント。
 武田ダレイオスと戦うつもりだったが一歩遅く、既に主人公らに倒されていた。そのため主人公らの兵糧を奪うために襲いかかるが、返り討ちに遭って消滅した。


ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(人名/サーヴァント)
 マリー・アントワネットと行動を共にするサーヴァント。クラスはキャスター。マリー・アントワネットともどもマスターはいない。
 聴力が非常に敏感で、生体が発する心音などの音まで聞き分けられる。幼い頃にマリーに恋していたが、音楽家として大成した頃には既に彼女への恋慕の情は乗り越えていた。音楽は美しいもの、人間は汚いもの、と公言しているが、その汚い人間も大いに愛している。音楽のために多少の魔術は嗜んでいたが、それも悪魔が奏でる音に興味があったからに過ぎない。マリー・アントワネットに言わせると「彼から耳をとりあげたらもう変態性しか残らない」というほど性格が破綻している。ソロモン(ゲーティア)の末裔の一族で、魔神柱アムドゥシアスに覚醒するはずだったが、既に音楽に魂を売り渡していたためにそれを拒否している。
 第一特異点 邪竜百年戦争オルレアンにて、ラ・シャリテでジャンヌ・オルタらと戦う主人公らにマリー・アントワネットと共に加勢し、以後は主人公らと行動を共にする。ジークフリートの呪いを解くための聖人探しの際は主人公とマシュ、ジークフリートと行動を共にし、ティエールを捜索した。オルレアンに向かう途次でファヴニールとともに出撃してきたシャルル=アンリ・サンソンと再会し、これを撃破。その後は主人公らと別れて残敵の掃討をし、特異点の修復とともに消滅していった。
 お月見イベントではアマデウス仮面を名乗ってマリー・アントワネット一行を尾行していた。その際にはマリーとシャルル=アンリ・サンソンには歓迎され、シュヴァリエ・デオンには蛇蝎の如く嫌われていた。


ヴラド三世(人名/サーヴァント)
 第一特異点 邪竜百年戦争オルレアンにおいてジャンヌ・オルタに召喚されたサーヴァント。ランサーであるがバーサーカーの特性を付与されている。人間の君主ではなく、吸血鬼になった状態で召喚されている。
 ラ・シャリテでカーミラと共に主人公らと交戦するも敗退する。後にオルレアンに向かう主人公らの前にシュヴァリエ・デオンとともに立ちはだかり、敗北して消滅した。消滅の間際に正気を取り戻し、主人公に自分を召喚するように告げていた。
 ハロウィンイベントでは玉座で主人公らを待ち受けており、この宴を盛り上げるために全力で戦いを挑む。おかしな状況で狂化しているためか、逆にまともになっている。明言はしていないが、会話の様子から第一特異点での記憶を持っている節がある。刺繍が得意。


英霊(用語)
 英霊の属性は大きく人、地、天、星に分類される。
 人のカテゴリーは西暦以後に人類に貢献した偉人が死後に英雄視され、共通認識となったもの。本当に生前から超人だったという例もあるが、基本的には死後に大衆によって神格化された英霊。アンデルセンやシェイクスピア、アマデウス、ナイチンゲール等がこれに該当する。
 地のカテゴリーは土着の幻想伝承に語られる英霊。
 星のカテゴリーは天でも地でも人でもない、人類における希望、困難を打ち破る象徴。あらゆるカテゴリーに対してマイナスを持たない万能属性であるが、本質は別にある。この星のカテゴリーと相克する属性が五つ目のカテゴリーである。


エリザベート・バートリー(人名/サーヴァント)
 第一特異点 邪竜百年戦争オルレアンに召喚されたサーヴァント。クラスはランサー。
 ティエールで清姫と喧嘩しているところを主人公らに見付けられ、喧嘩を邪魔されて襲いかかったが返り討ちにされて仲間に加わった。後の自分であるカーミラが召喚されている事を知っており、それに意味がないと知りながらもカーミラを打倒する事を願っていた。
 成長した自分自身であるカーミラを否定している。そのため、主人公らがファヴニールと戦う時にはともに出陣してきたカーミラと戦い、これを打倒した。竜の魔女との決戦の際には清姫とともにジル・ド・レェを足止めする役目を買って出た。
 第二特異点永続狂気帝国セプテムにも登場する。座から召喚される際にステンノが連れてきたもので、タマモキャットとともに形ある島にいた。第一特異点 邪竜百年戦争オルレアンでの記憶を保持している。サーヴァントになったネロ・クラウディウスの事を知っているため、生前のネロと会った際には驚いていた。


エリザベート・バートリー(人名/サーヴァント)
 ハロウィンイベントに登場するサーヴァント。
 第一特異点 邪竜百年戦争オルレアンではランサーだったが、ハロウィンイベントではキャスターになっており、カルデアにハロウィンパーティの招待状を送り付けた。この時には聖杯を手に入れていたが、かなり小さな欠片のため時代を焼却できるほどの力はない。この聖杯について、ヴラド三世はオルレアンの戦いで拾ったものと推測していた。主人公らが手下たちと戦っている間に聖杯の力で監獄城チェイテとカルデアの主人公の個室を繋げて勝手に改装していた。なお、手下たちに戦わせていたのは主人公らを焦らして疲労させ、その後に待っている自分のコンサートを引き立てるため。思う存分歌いきってすっきりしたら聖杯の欠片を手放したが、カルデアスへの戻り方を忘れてしまったためそのまま主人公の許にいることになった。なお、このエリザベート自体はカルデアの召喚式で呼ばれた正規のサーヴァントではないと自ら発言している。


オガム文字(用語)
 古アイルランド語の表記に用いられた古い文字。
 ケルトの神オグマの文字でアルスターの魔術に用いられるが、効きが悪いためスカサハやクー・フーリンは刻めばすぐに効果を発揮するルーン文字を使用している。


沖田総司(人名/サーヴァント)
 ぐだぐだ本能寺イベントで登場したサーヴァント。クラスはセイバー(桜セイバー)。たまに行動不能になったり敵前で無防備になったりすることがある。本来の彼女らの聖杯戦争ではFate/Grand Orderのようなクラス間の相性はないらしい。
 カルデアに侵入したノブを追って織田信長と一緒に現界し、ノブを一刀両断に斬って捨てた。その後、ノッブを追って主人公らと行動を共にする。沖田と信長がカルデアに直接現界できたのは超天文学的な確率でおかしな空間と繋がったためで、オリオンのように自力でレイシフトしたわけではない。
 島津セタンタ、長宗我部エミチカ、毛利メディナリとの戦いでは当初は持病で病欠の筈だったが、彼らの名乗りを聞いて復活し(薩摩、長門、土佐なので)、八つ当たり的な気持ちで戦った。
 悪い織田信長を倒したあと、信長とともに元の世界に帰って行った。が、その後、今度は沖田の悪い心が暴走したとの事で再び信長とともにカルデアに現界した。


織田信長(人名/サーヴァント)
 ぐだぐだ本能寺イベントで登場したサーヴァント。クラスはアーチャー(魔人アーチャー)。本来の彼女らの聖杯戦争ではFate/Grand Orderのようなクラス間の相性はないらしい。
 カルデアに侵入したノブを追って沖田総司とともに現界した。その後、ノブを追って主人公らと行動を共にする。沖田と信長がカルデアに直接現界できたのは超天文学的な確率でおかしな空間と繋がったためで、オリオンのように自力でレイシフトしたわけではない。
 帝都聖杯の暴走に巻き込まれた(聖杯を爆弾に改造している時に再構成中の炉心に転落した)事で彼女の潜在意識を形どって現実世界を侵食し始め、同じ原因で力のほとんどを奪われている。また、ぐだぐだ本能寺イベントで召喚されたサーヴァントがおかしくなっているのは彼女が生前無意識下で敵と認識していた武将の因子が加わっているため。
 豊臣ギル吉と戦う前の昼食後にトイレに行った際に背後から襲われ、トイレ裏で縛り上げられていた。主人公らがギル吉を倒した後に登場。悪いノッブを倒したあと、沖田とともに元の世界に帰って行った。が、その後、今度は沖田の悪い心が暴走したとの事で再び沖田とともにカルデアに現界した。


織田信長(人名/サーヴァント)
 偽の織田信長。偽物、というか織田信長の半身。力の大半はこちらの信長が持っている。
 豊臣ギル吉と戦う前の昼食後にトイレに立った本物の織田信長を襲い、入れ替わっていた。聖杯と12体のサーヴァントの生贄を揃える事で、聖杯の力を使っておかしくなった空間を自らのものとし、カルデアがある現実の世界に侵攻するつもりだった。主人公らに敗北し、それっぽい捨て台詞を残して消滅した。


お月見団子(用語)
 お月見イベントのキーアイテム。総量はおよそ3トンあった。七や橋屋のレア団子も含まれており、カルデアの倉庫から盗まれたこれを取り戻すために主人公らはレイシフトしてあちこち探しまわることになった。ミス・オリオンの言葉によればレア団子は概念礼装一歩手前。
 お月見団子は月に向けて作られた信仰の具現、月へのお供え、神を迎えるためのご機嫌取りであるため、召喚システムが備わったカルデアでお月見をした事でミス・オリオンを目覚めさせてしまう。
 まずミス・オリオンに盗み出され、自由にお持ちくださいと書いて放置されていた(とマリー・アントワネット入っていたが、状況的に疑わしい)それを丸ごとマリー・アントワネット一行が持ち去り、その大部分をマリー一行に道を尋ねたゲオルギウス一行が買い取った。ゲオルギウスらはガイウス・ユリウス・カエサルに半分貸した。


オリオン(人名/サーヴァント)
 クラスはアーチャー。
 サーヴァントとしての名前はミス・オリオンだが、実のところオリオンではなく月の女神アルテミスであり、彼女が連れているクマのぬいぐるみの方が本当のオリオンである。オリオンが召喚される際に不安になって交代した(神霊であるアルテミスがランクダウンして代理で召喚された)ためこのような事になってしまった。
 神霊級の英霊で、第三特異点 封鎖終局四海オケアノスのサービスイン前に実施されたお月見イベントでは『いつか主人公と契約する』未来を縁に『既に主人公と契約した』事実を手繰り寄せ、カルデアに侵入して食料(お月見団子)を盗み取っていた。とはいえカルデアにはトラップが多く仕掛けられていたため食料庫に入ることができず、仕方なく食料庫の中身を丸ごと特異点に転移させた。その食料を回収するために自力でレイシフトしたが、その時には既にマリー・アントワネット一行によって団子が回収されていた。その後、団子を回収に来た主人公らと表面的には協力して団子を集めつつ完全復活の時を待っていた。
 召喚システムが備わったカルデアで月への信仰の具現であるお月見団子を用いたお月見(儀式)を行ったため、カルデア側が意図せず目覚めさせてしまった。しかし魔力不足のため、彼女のために作られた生贄であるお月見団子を集めることにした。そうして数日間にわたる団子集めによって復活を果たし、あとは召喚を待つだけのサーヴァントとなった。ただし単に召喚されるのではなく、その前に主人公らの実力を測るため戦いを挑んだ。この戦いにより因果が成立し、いつか主人公らと再会する事を確信して消滅していった。
 口先だけのダメ人間扱いされている風評を正すために現界したと言っていたが、彼女はオリオンではないのでこれは方便だと思われる。弓についてはちゃんと効果があるのだが、構えも滅茶苦茶でどうしてそれで効果があるかわからないほど。
 主人公らと一緒に団子を探し回ったが、最終的にアルテラから取り戻した直後に姿を消した。


オリオンのダーリン(人名/サーヴァント)
 オリオンが連れている小さなクマのぬいぐるみのようなもの。女好き。帯びている魔力は弱く、ほぼ無力。こっちが本当のオリオン。本当はこちらのオリオンがサーヴァントとして召喚されるはずだったが、アルテミスが(おそらく勝手に)代理で召喚されたためこのような姿になっている。


オルガマリー・アニムスフィア(人名/魔術師)
 人理継続保障機関フィニス・カルデアの所長。彼女の事は一般には公表されていない。
 有能だが臆病な性格。箱入り娘で世間擦れしていない。魔術回路の質も量も一流だが、レイシフト適性およびサーヴァントのマスターとしての適性はない。紅茶よりもコーヒーの方が好き。好物はドライフルーツ。カルデアでのお祭り的なイベントは許可していなかった。
 もともとはマスター候補であったが、2013年に前所長である父親が死亡したため学生の身でカルデアを引き継いだ。
 オルガマリーも予定になかったもののレイシフトしており、炎上汚染都市冬木で主人公およびマシュ・キリエライトと合流した。その後、マシュ・キリエライトの盾を触媒にして召喚サークルを設置し、カルデアと連絡がとれるベースキャンプを作成した。なお、この作戦に備えて特注で作っておいた礼装があったが、主人公に対する追加の説明に時間を取られたせいで着替える事が出来なかった。
 肉体はレフ・ライノールが仕掛けた爆弾によって既に死亡しており、霊子演算機トリスメギストスが残留思念になったオルガマリーを炎上汚染都市冬木に転移させた。冬木でセイバーが打倒された直後に現れたレフによってカルデアスに接触させられたことで消滅したと思われる。


オルガマリー・アニムスフィアの父親(人名/魔術師)
 人理継続保障機関フィニス・カルデアの前所長。2013年に死亡。


カーミラ(人名/サーヴァント)
 第一特異点 邪竜百年戦争オルレアンにおいてジャンヌ・オルタに召喚されたサーヴァント。アサシンであるがバーサーカーの特性を付与されている。
 ラ・シャリテでヴラド三世と共に主人公らと交戦するが敗退。その後、リヨンから脱出する主人公らを追撃するも生前のジル・ド・レェの援護を受けたルーラーに敗北して撤退。オルレアンに向かう主人公らを迎え撃つが、かつての自分であるエリザベート・バートリーに敗北して消滅した。
 ハロウィンイベントではなぜか城の広間の掃除をしていた。それ以前はトマト料理を作っていたらしい。というのも、聖杯を手に入れたエリザベート・バートリーに命令されたためとの事。城に入ってきた主人公らを自分の代わりに掃除をする奴隷にするために戦いを挑むが敗北し、消滅した振りで掃除をさぼろうとするも清姫にひっぱたかれた。


ガイウス・ユリウス・カエサル(人名/サーヴァント)
 第二特異点 永続狂気帝国 セプテムに登場するサーヴァント。連合ローマ帝国の皇帝の一人。クラスはセイバー。初代皇帝以前のローマの支配者。
 ロムルスの意思に従い連合ローマ帝国に属しているが、ただの人間である配下の兵を気遣うなど理性的。戦術的にはサーヴァントの相手はサーヴァントにしかできない事から積極的に軍を動かす事はなく、敵を待ち構える。ガリア遠征軍と合流したネロ・クラウディウスらと戦い、その強さと勇気と美しさを称賛して聖杯が連合帝国首都にある事を教えた。
 お月見イベントではカリギュラと行動を共にしており、ゲオルギウス一行から団子の大半を借り受けた(事実上貰った)。主人公らに団子の返却を求められた際には一旦団子を主人公らに預け、主人公らが原価の三倍でそれを売りさばき、その売り上げの三分の二を主人公らが、残りの三分の一をカエサルが取るという無茶苦茶な解決法を提示したが当然拒否され、戦闘になった。戦闘後には団子の袋から現れたアルテラに対抗するため、主人公らに力を貸した。アルテラを撃退し、主人公らがカルデアに戻る際には『食べ物は用意した者の物でも調理した者の物でもなく、最後に口にする者の物だ』と助言を与えた。
 なおこの時には冗談で『赤セイバー』と名乗ったが、これはマシュ・キリエライトはもとより狂化しているカリギュラからも否定された。


骸骨兵(用語/魔術)
 少量の魔力による人体を用いた使い魔。戦闘力はさほどでもなく、ただの人間の兵士でも対処は可能。


海賊島(地名)
 第三特異点 閉鎖終局四海オケアノスに存在する島。フランシス・ドレイクが根拠地としている。


影の国(用語)
 スカサハが支配する領域。冥界に相当する。人理焼却の影響で影の国も消滅したため、生者であるスカサハもサーヴァントとして召喚されうる状態となっている。


形ある島(地名)
 第二特異点 永続狂気帝国 セプテムの地中海にある島。神霊であるステンノがサーヴァントとして召喚され、住処にしている。


カラドボルグ(宝具)
 フェルグス・マック・ロイの宝具。螺旋虹霓剣。
 稲妻であり虹である魔剣。その正体は古き神々の欠片である。外見は柄の付いたドリル。


カリギュラ(人名/サーヴァント)
 第二特異点 永続狂気帝国 セプテムに登場するサーヴァント。連合ローマ帝国の皇帝の一人。クラスはバーサーカー。
 ネロ・クラウディウスに強く執着しており、丘陵地帯でネロ・クラウディウスを襲うが敗北し霊体化して撤退した。その後、形ある島にいるネロらを襲い、敗北して消滅した。
 お月見イベントではガイウス・ユリウス・カエサルと行動を共にしており、カエサルがゲオルギウス一行から団子の大半を借り受けた(事実上貰った)団子を一緒に食べていた。この時も当然狂化はしているのだが、カエサルの『赤セイバー』という名乗りを否定したり主人公らの正当性を認めたりするなど、第二特異点でのカリギュラに比べて大分正気を保っている。戦闘後にやたらと重い団子の袋を検めようとして、その中に潜んでいたアルテラに倒された。


カルデア(組織)
 人理保障機関カルデア。正しくは人理継続保障機関フィニス・カルデア。
 標高6000メートルの雪山の中に造られた地下工房。人類史を長く強く存続させるため、魔術・科学の区別なく研究者が集まった研究所にして観測所。各国共同で設立された特務機関であり、国際連合との繋がりもある。出資金は各国合同ではあるが、七割はロンドンの魔術協会、ひいてはアニムスフィア家が出資している。フランシス・ドレイクとロマニ・アーキマンの言葉から、起源は天文学と占星術を発展させたカルデア人と思われる。
 重要性から内部規律レベルは軍隊並み。
 電脳魔ラプラス、地球環境モデル・カルデアス、近未来観測レンズ・シバ、英霊召喚システム・フェイト、霊子演算機トリスメギストスによって100年先までの人類史を観測してきた。
 レイシフト実験の際に発生した破壊工作による爆発によってレイシフト実験に参加したマスターのうちマシュ・キリエライトを除く47人が危篤に陥り、カルデアのスタッフも大部分が死亡して残ったのは20人未満となってしまった。
 カルデアスが赤く染まった時点で現実の人類文明は滅んでいたが、カルデアスの磁場に守られたカルデアだけは通常の時間から独立した状態で生き残った。この状態のカルデアから外に出られるのはマスターである主人公と、主人公と契約したサーヴァントのみ。


カルデアス(用語)
 疑似地球環境モデル。疑似天体。1990年に完成した。
 高密度の情報体であり、人間が接触すれば分子レベルで分解される。
 惑星に魂があると定義し、その魂を複写して作った極小の地球。ただし異なる位相にあるため、人間の知覚、知識では細かな状況を読み取る事ができないが、表層にある大陸にみられる都市の光だけは専用の観測レンズ・シバによって読み取ることができる。つまり観測する時点を未来に設定してその地上に光が灯っているのならば、その時点で人類の文明が継続しているという事である。
 Fate/Grand Orderの物語の半年前から文明の灯りが消えてしまった、つまり2016年7月に人類文明が途絶えることが観測できてしまった。
 レイシフト実験の破壊工作の際に状態が変化し、近未来百年の地球において人類が絶滅している事が判明した。


疑似サーヴァント(用語)
 通常は召還できない神霊やカルデアの召還式では霊基を作り辛いといった要因で通常のサーヴァントとして召還されにくい英霊を召還するため、依代となる人間に憑依させて人体を霊基とした存在。人体を触媒にした強引な英霊召還方式。サーヴァントと人間を融合させるデミ・サーヴァントとは似ているが別物。
 依代となる人間はもともと強い力を持った魔術師で、英霊は憑依する際に自分に近い容姿や素養を持つ人間を選ぶ。普通の人間より強い力を持つとはいえ肉体は人間だが、精神面は通常英霊のそれに書き換えられて英霊でも依代の人間でもない第三の人格になる。しかし諸葛孔明とロード・エルメロイU世の場合は憑依時の協議の結果、現代の知識を持つロード・エルメロイU世が主導権を握る事になった。疑似サーヴァントは神霊などを憑依させるため、思考が神霊寄りになる。
 イシュタルの場合は第七特異点 絶対魔獣戦線バビロニアの神官がまずイシュタルに適合する魔術師の魂を召還し、それを依代にイシュタルを召還するという手順で召喚を成功させている。人格は七割イシュタル、三割が依代の魔術師となっている。


疑似展開/人理の礎(宝具)
 ロード・カルデアス。
 ランクD対人宝具。デミ・サーヴァントとなったマシュ・キリエライトの仮想宝具。
 デミ・サーヴァントとなった当初は使用できなかったが、炎上汚染都市冬木でキャスター(クー・フーリン)の荒療治を受けることで使用可能となった。ただしその状態でも使えるだけで真名の解放は不可能。


疑似霊子演算機(用語)
 レイシフトの理論を実現させるための、いわばスーパーコンピュータ。アトラス院が提供した。


奇蹟(用語)
 人が使う超常の業。魔術、儀式、秘蹟、呪いがある。


キメラ(用語)
 特異点に出現する怪物。魔術による合成生物のキメラではなく、伝説の幻獣のキメラ。


宮廷魔術師(人名/魔術師)
 第二特異点 永続狂気帝国 セプテムでネロ・クラウディウスが言及した人物。
 ネロ帝に仕えた魔術師で、死を乗り越えたと言っていたが、サーヴァントとして召喚されたカリギュラに殺害された。


清姫(人名/サーヴァント)
 第一特異点 邪竜百年戦争オルレアンに召喚されたサーヴァント。クラスはバーサーカーで、主人公に対する感情に難はあるものの充分に理性的で意思疎通にも問題はない。自称、掃除スキルA+++。
 ティエールでエリザベート・バートリーと喧嘩しているところを主人公らに見付けられ、喧嘩を邪魔されて襲いかかったが返り討ちにされて仲間に加わった。エリザベートと出会う前にゲオルギウスに会っており、その時は危うく戦闘になる所だったが清姫が本来のバーサーカーであると判明して事無きを得た。竜の魔女との決戦の際は主人公らとともに城に乗り込み、エリザベートとともにジル・ド・レェを足止めする役を買って出た。戦いの後はレイシフトする主人公に再会を誓い、特異点の修復とともに消滅した。
 ハロウィンイベントではカボチャの街に唐突に現れて主人公に焼きおにぎりとお茶を振る舞った。この際には第一特異点での記憶があるようで、主人公の事を『連れ合い』『旦那様』、自分を『あなたの妻』と呼んでいる。主人公らに同行したのは観光気分だったが、カーミラから聖杯があることを教えられると聖杯の奪取に目的を切り替えた。玉藻前とはメル友。


近未来観測レンズ(用語)
 →シバ


クー・フーリン(人名/サーヴァント)
 特異点Fの聖杯戦争に登場するサーヴァント。クラスはキャスター。冬木が炎に包まれ人間がいなくなった異変の後、サーヴァントを狩るセイバーから逃れて主人公たちと合流。クー・フーリンは聖杯戦争を終わらせるため、主人公らは特異点の調査という利害の一致により一時的に主人公のサーヴァントとなった。この際にマシュ・キリエライトが自身の宝具を使えないことを知り、厄寄せのルーンで呼び寄せた影でマシュを消耗させた上で自分と戦わせるという荒療治で無理矢理宝具を解放させた。
 黒化したセイバーを打倒した直後に強制帰還となり、消滅した。
 アルスターの英雄である彼がキャスターとして現界したのでドルイドの姿になっているが、本来の彼はルーン使いであってドルイドではない。また、宝具である『灼き尽くす炎の檻(ウィッカーマン)』は炎熱を操るケルトの魔術師として形を得た彼に宝具として与えられたものである。これは本来はドルイドの宝具、生贄の燔祭に使う魔術道具である。


クラインコフィン(用語)
 →霊子筐体


グランド・オーダー(用語)
 人理守護指定・G.O(グランド・オーダー)。主人公らの任務。当初の目的はカルデアスにレイシフトし、特異点の調査と異変の修正をすることと、特異点の発生に関わっているであろう聖杯を回収あるいは破壊すること。


黒田メフィスト(人名/サーヴァント)
 ぐだぐだ本能寺イベントに登場したサーヴァント。
 どう見ても西洋の街になっている大阪で主人公らと交戦し、敗北して消滅。消滅間際に変質した聖杯の核である茶釜をマシュ・キリエライトに渡した。


荊軻(人名/サーヴァント)
 第二特異点 永続狂気帝国セプテムに登場するサーヴァント。クラスはアサシン。呂布奉先とともにネロ・クラウディウスのローマ帝国の将軍となって特別遠征軍として戦っており、ローマに凱旋する時点で連合ローマ帝国の皇帝を三人倒している。連合帝国首都に侵攻した際は王宮への侵入経路を探った。アルテラが召喚されてからはその行動の斥候を行い、アルテラ追撃には加わらず、アルテラが召喚あるいは呼び寄せていた怪物の群れの相手をブーディカとともに引き受けた。


ゲイボルク(宝具)
 クー・フーリンとスカサハの宝具である槍。
 スカサハはこれを「海の魔獣の外骨格から削り出した棒きれ」と発言している。


ゲオルギウス(人名/サーヴァント)
 第一特異点 邪竜百年戦争オルレアンに召喚されたサーヴァント。クラスはライダー。
 ジークフリートの呪いを解くために捜索され、ジャンヌ・ダルクとマリー・アントワネットに見つけ出されて合流する。この際には市長から市民を守るよう依頼されていたため、市民の避難が終わるまでは離れられないと即時の移動には難色を示したが、マリー・アントワネットが死を覚悟でその役目を引き継いだため、撤退する。オルレアンに向かう途次でファヴニールやワイバーンなどと戦い、その後は主人公らと別れて残敵の掃討をし、特異点の修復とともに消滅していった。
 お月見イベントではマルタ、佐々木小次郎と共に海岸にいて、マリー・アントワネット一行から譲り受けた団子を焼いて食べていた。この団子はゲオルギウスが代金を支払って購入したもの。主人公らにその団子は盗品なので返却してほしいと頼まれた際には大人しく返却するかに見えたが、カメラバッグに団子を隠しており、結局戦闘になった。このゲオルギウスらは第一特異点で出会った彼らとは別に現界しているので特異点の記憶はない。この時はカメラを携行しており、風景写真の撮影を趣味にしていた。


原初のルーン(用語・魔術)
 スカサハやクー・フーリンが用いる、正真正銘神が刻んだルーン。北欧の大神が刻んだルーンは現代においても世界に存在し続けている。
 蒼崎橙子の魔術協会での業績として原初のルーンを復元・分生させたというものがあるが、スカサハは「その後に作られた古きルーンも、現代あたりに再現されたというルーンも遠く及ばぬ」と発言しているためこれとスカサハが用いた物が同一かは不明。しかしルーン文字のオリジナルはトゥーレ協会に保存されているので、スカサハの言葉がトゥーレ協会のルーンを指すのか蒼崎橙子が復元したルーンを指すのか、あるいはその両方の事なのかは不明である。


権能(用語)
 神々が持っていたとされる力。人が使う奇蹟である魔術、儀式、秘蹟、呪いの上に存在する。


コフィン(用語)
 →霊子筐体


佐々木小次郎(人名/サーヴァント)
 お月見イベントではマルタ、ゲオルギウスと共に海岸にいて、マリー・アントワネット一行から譲り受けた団子を焼いて食べていた。二人についていったのはマルタと手合わせをしたいからだが、マルタには断られている。ゲオルギウスが団子の返却を申し出た時に団子を隠していたが、ミス・オリオンに見抜かれた。


真田メドゥーサ(人名/サーヴァント)
 ぐだぐだ本能寺イベントに登場したサーヴァント。
 武田ダレイオスと戦っていたが、主人公らと戦闘になった際には武田ダレイオスとともに主人公らに立ち向かう。主人公らに敗北して消滅。消滅する際に出番が終わったことを喜んでいた。武田騎馬軍団と言っていたが、彼女が騎乗していたのは象である。


ジークフリート(人名/サーヴァント)
 セイバーのサーヴァント。
 第一特異点 邪竜百年戦争オルレアンで比較的早い時期に召喚され、リヨンをワイバーンや骸骨兵から守護していた。ジャンヌ・オルタの配下のサーヴァントらに襲われており、その際にマルタに匿われて一命を取り留めたが、複数の呪いがかけられてしまった。この呪いは非常に強力で、普通ならば生きていられないほどのもの。この呪いの解除にはジャンヌ・ダルクを含めて複数の聖人が必要であるため、ジークフリートと合流した主人公らは手分けをして聖人のサーヴァントを探す事になった。後にその呪いはジャンヌ・ダルクとゲオルギウスによって解除された。
 オルレアンに向かう途次でファヴニールを撃破し、そのまま残ってワイバーンなどの討伐を行った。主人公らがジル・ド・レェを倒すと、特異点の修復とともに消滅していった。


時間旅行(用語)
 時間旅行は魔法とされるが、因果の逆転や過去の改竄は魔術(大魔術)の範疇である。


時代(用語)
 Fate/Grand Orderの物語は2015年。


死の残骸(用語)
 スカサハ体験イベントでマシュ・キリエライトと主人公が共有した夢の中に現れたもの。
 真っ当な滅亡なら死者は冥界などの魂の行き先に送られるが、人類史の焼却は真っ当な滅亡ではなく死さえも灼き尽くすため、このようなものが発生する。
 マシュや主人公にはこれまで戦った怪物などの姿に見えたが、死を明確に予感したことがないスカサハには靄のような薄ぼんやりしたものにしか見えない。しかし特に強大なものが文明の破壊者アルテラを再現したものや月の女神アルテミスの分霊はスカサハにもその通りに見えていた。


シバ(用語)
 近未来観測レンズ。1999年に完成した。
 カルデアスを観測するための望遠鏡。カルデアの施設内のほぼ全域を監視し映し出すモニターでもある。オルガマリー・アニムスフィアとの共同製作ではあるが、あくまで製作者はレフ・ライノールであるため、カルデアの発明にはカウントされない。


島津セタンタ(人名/サーヴァント)
 ぐだぐだ本能寺イベントに登場したサーヴァント。
 長宗我部エミチカ、毛利メディナリと共に行動しており、主人公らと戦う際には囮役になった。主人公らに敗北し、消滅する際に師匠のスーツについて呟いていた。


シャドウサーヴァント(用語)
 黒い靄を纏ったサーヴァント。
 ゲーム的には主にやや強い雑魚敵として登場する。
 ストーリー的には正規のサーヴァントほどの力はないが、正規のサーヴァントよりもはるかに簡単に召喚できる。


シャルル=アンリ・サンソン(人名/サーヴァント)
 第一特異点 邪竜百年戦争オルレアンにおいてジャンヌ・オルタに召喚されたサーヴァント。クラスはアサシン。人間は聖なるものであると信じており、だからこそ処刑人である彼はその命に敬意を払っている。モーツァルトの鎮魂歌を『死を娯楽に堕す』として嫌っているが、実は大ファンであるらしい。
 カーミラとランスロットと共にリヨンから脱出する主人公らを追撃するも、敗北して撤退する。再びの処刑によってマリー・アントワネットに最高の快楽を与えようとしていたが、マリーに敗れてそれを否定(命に敬意を払うからこそ素晴らしい処刑人だったが、ジャンヌ・オルタの配下として殺人を繰り返したことで処刑人としての刃が錆び付いた)され、人格に多大なダメージを受けた。そのためジル・ド・レェによって霊子外殻だけを傀儡として利用されたが、敵として出会ったヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトがマリーの事を話したことをきっかけに正気を取り戻す。しかしアマデウスらに敗れて消滅した。
 お月見イベントではマリー・アントワネットに率いられてシュヴァリエ・デオンと共にカルデアから持ち出された3トン近い団子をまるごと貰い受けていた。もちろんこのマリーらは第一特異点で出会った彼女たちとは別に現界しているので特異点の記憶はない。この状態ではアマデウス仮面に非常に好意的になっている。


シャルル七世(人名)
 本来の歴史では休戦協定を結んでいたはずだが、第一特異点 邪竜百年戦争オルレアンにおいてはジャンヌ・オルタに焼き殺されている。


ジャンヌ・オルタ(人名/サーヴァント)
 ルーラーのサーヴァント。竜の魔女。
 望みはフランスを滅ぼすこと。
 睨むだけで相手を呪う事が出来るらしく、カルデアから通信しているロマニのコンソールを燃やす事ができる。サーヴァントを召喚する事ができるが、彼女に召喚されたサーヴァントは正史での佐々木小次郎のようにその時代の依代に縛られている様子はない。これはジャンヌ・オルタが現界したのがジャンヌ・ダルクが処刑された三日後なので、その時代の存在と看做されるためと思われる。
 ジャンヌ・ダルクの処刑の三日後にジル・ド・レェと共に全員にバーサーカーの特性を付与したサーヴァントを召喚し破壊の限りを尽くすよう命じる。その後、自分の処刑を命じたピエール・コーション司教を訪ねてジルに焼き殺させるとともに、残った聖職者たちはサーヴァントたちに殺させた。
 本人は自分をジャンヌ・ダルクの闇の側面だと思っていたが、実はキャスターのジル・ド・レェが聖杯の力で作りだした偽のジャンヌだった。オルレアンで主人公らに敗北し、消滅した。


ジャンヌ・ダルク(人名/サーヴァント)
 ルーラーのサーヴァント。
 第一特異点で主人公らと出会う。1431年のオルレアンに召喚されたが、本来のステータスより大分弱体化している。対サーヴァント用の令呪はなく、真名看破スキルやルーラーとしてのサーヴァント探知能力も持っていない。また、本来与えられるべき聖杯戦争に関する知識の大部分を持ち合わせていない。英霊の座の記録に触れることもできず、彼女の感覚としてはサーヴァントの新人のような感じとの事。竜の魔女を打倒するため主人公らの仲間に加わる。
 竜の魔女ことジャンヌ・オルタがジャンヌ・ダルクの悪の側面だという事に疑問を感じていた。竜の魔女との決戦の際に『故郷での事を覚えているか?』と訊ね、彼女に記憶がないことを知ると竜の魔女はジャンヌ・ダルクではないと確信し、これを打倒する。


シュヴァリエ・デオン(人名/サーヴァント)
 第一特異点 邪竜百年戦争オルレアンにおいてジャンヌ・オルタに召喚されたサーヴァント。スクレ・ドゥ・ロワの工作員である竜騎兵。セイバーであるがバーサーカーの特性を付与されている。ジャンヌ・オルタに召喚された他のサーヴァントと同じく狂化はかかっているが、他のサーヴァントよりもずっと理性的。
 ラ・シャリテで主人公らと戦うが敗退する。後にオルレアンに向かう主人公らの前にヴラド三世とともに立ちはだかり、敗北して消滅した。消滅の間際に正気を取り戻している。
 お月見イベントではマリー・アントワネットに率いられてシャルル=アンリ・サンソンと共にカルデアから持ち出された3トン近い団子をまるごと貰い受けていた。もちろんこのマリーらは第一特異点で出会った彼女たちとは別に現界しているので特異点の記憶はない。この状態ではヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトを毛嫌いしている。


ジル・ド・レェ(人名/サーヴァント)
 キャスターのサーヴァント。第一特異点 邪竜百年戦争オルレアンにおいてジャンヌ・オルタと行動を共にしていた。このジル・ド・レェはジャンヌ・オルタに召喚されたサーヴァントではないが、誰が召喚したかは不明。
 作中の時点で既に聖杯を得ており、その力でジャンヌ・オルタを作り出した。ジャンヌ・オルタを作り出したのは聖杯にジャンヌ・ダルクの復活を拒絶されたため、復活が駄目なら新たに作り出すまでと考えたから。望みは憎いフランスを滅ぼすこと。これは本物のジャンヌ・ダルクがフランスを憎んでいないと言ってもその意志を曲げる事は出来なかった。
 オルレアンで主人公らに敗れて消滅した。


ジル・ド・レェ(人名)
 第一特異点 邪竜百年戦争オルレアンにいる生前のジル・ド・レェ元帥。まだジャンヌ・ダルクの処刑から日が浅いため黒魔術に耽溺していない、有能な軍人としてのジル。シャルル七世がジャンヌ・ダルクによって弑逆された事をきっかけに混乱していた兵たちを再び纏め上げた。
 兵士らが聖人としてのジャンヌ・ダルクと竜の魔女としてのジャンヌ・オルタを見分けられず敵対する中で、彼だけはジャンヌ・ダルクが聖女ジャンヌであることを見抜いて援護した。竜の魔女とサーヴァントのジル・ド・レェが倒された直後に城に現れ、ジャンヌ・ダルクと言葉を交わしたあとに特異点の修正を受けた。


人類史(用語)
 『王』の命令によって焼却される。
 2015年にはカルデアスが真紅に染まり、その時点で現実の地球でも人類は滅んだ。カルデアだけはカルデアスの磁場に守られていたために生き残ったが、それも2015年を過ぎれば消滅する。
 スカサハによれば人類史の焼却は神が持つ権能をも超える偉業であり、通常の滅亡ではないため死そのものさえ焼却される。


神霊(用語)
 現代の魔術では神霊を観測する事が出来ないため、神霊がただ姿を消しただけなのか、もともと物理的に存在しなかったのか不明。ただし傍証がいくつかあるため、神霊は高次に存在すると予想されている。
 これを召喚するのは原理的には可能ではあるが非常に困難で、魔法の域に到達した技術を用いても分が悪く、冬木のサーヴァント召喚システムを基に作られたカルデアの英霊召喚システム フェイトによる神霊の召喚は不可能。


スカサハ(人名・サーヴァント)
 影の国の女王。神霊級の神殺しの超人。老いず、死なず、世界の外側に永遠に在り続ける存在。よって現代でも死亡しておらず、英霊の座にいないため本来であればサーヴァントとして召喚されることはない。アルスター時代から2000年ほど姿を現したことはなかったが、主人公とマシュ・キリエライトが死の残骸に襲われている時に(おそらく特異点Fでクー・フーリンに助けられたことを縁にして)召喚され、主人公と仮契約を結んだ。
 人間の年齢でいえば2000歳程度であることは自覚しているが、それでも年長者扱いされると怒る。死を明確に予感したことがないため、主人公とマシュを襲った死の残骸も靄のような薄ぼんやりしたものとしか捉えていない。
 原初のルーンを使い、自分自身を触媒にして縁のある英雄たちを召喚する事ができる。


セイバー・オルタ(人名/サーヴァント)
 カルデアスの冬木の聖杯戦争に召喚されたサーヴァント。真名はアルトリア・ペンドラゴン。黒化している。冬木が炎に包まれ人間がいなくなった異変の後、いち早く活動を再開しキャスター(クー・フーリン)を除く全てのサーヴァントを倒した。
 目的は冬木を維持すること。
 主人公らとキャスターに敗北し、消滅した。


聖杯大戦(用語)
 明言されていないが、マシュ・キリエライトの言葉によれば15騎のサーヴァントが争った記録がある。(Fate/Grand Orderの世界は人類史の焼却が起きたこと以外は基本的に正史と共通の世界であるため、Fate/Apocryphaの聖杯大戦は起きていない筈である)


前所長(人名)
 レイシフトの中枢を担う召喚・喚起システムを構築した人物。


ソロモン(人名/魔術師)
 古代イスラエルの王にして魔術世界最大最高の召喚術師。
 七十二柱の魔神を使役したと伝えられており、レフ・ライノール・フラロウスが口にした王との関連が窺える。ただし悪魔の概念はソロモン王よりも後世に確立したものである。


第一特異点(用語)
 1431年のフランス、邪竜百年戦争オルレアン。ジャンヌ・ダルクの処刑から三日後であり、ジル・ド・レェはまだ高潔な軍人のままである。


第二号(用語/サーヴァント)
 真名は不明。カルデアで召喚された二番目のサーヴァント。眠るたびに自意識が消える可能性がある。


武田ダレイオス(人名/サーヴァント)
 ぐだぐだ本能寺イベントに登場したサーヴァント。
 真田メドゥーサと戦っていたが、主人公らと交戦する際には真田メドゥーサとともに主人公らに立ち向かった。主人公らに敗北して消滅。


竹中アンデルセン(人名/サーヴァント)
 ぐだぐだ本能寺イベントに登場したサーヴァント。
 どう見ても西洋の街になっている大阪で主人公らと交戦し、敗北して消滅。


タラスク(用語)
 大鉄甲竜。
 マルタが従える竜。見た目は亀に近い。


長宗我部エミチカ(人名/サーヴァント)
 ぐだぐだ本能寺イベントに登場したサーヴァント。
 島津セタンタ、毛利メディナリと共に行動しており、主人公らと戦う際には島津セタンタが誘い込んだ主人公らを遠距離から壊れた幻想で狙撃した。主人公らに敗北して消滅。


帝都聖杯(用語)
 織田信長や沖田総司の世界の聖杯。
 本来は願望機であるが、おかしな技術でいじくりまわしたことで暴走。これの影響でカルデアのレイシフトシステムが異常をきたした。なお、織田信長が爆弾に改造したらしい。


ディルムッド・オディナ(人名/サーヴァント)
 スカサハ体験イベントに登場したサーヴァント。ケルト神話第二の時代、フェニアン時代におけるフィオナ騎士団の勇士。
 スカサハに召喚され、主人公と仮契約を結びオリオンの分霊との戦いに参加した。裏表のない主人公との主従関係に満足し、戦いが終わると消滅していった。


デミ・サーヴァント(用語)
 人間とサーヴァントの融合。カルデアの六つ目の研究。
 成功例はなかったが、瀕死のマシュ・キリエライトがレイシフトし消滅する運命にあったサーヴァントと契約を交わす事で成功した。


特異点(用語)
 人類の岐路となった、人類史における大きな分岐点のこと。
 通常は時間旅行によって歴史を改変しても修正力によって歴史の大筋に大きな変化は発生しないが、例えば大きな戦争や国の独立、偉大な発明など、それが起きなかったら、失敗していたらその後の歴史は大きく変わっていただろうとされる特異点に介入する事で人類史に大きな改変を起こす事が可能となる。
 特異点には召還者がいないサーヴァントが存在する。これは『まだ聖杯戦争が始まっていないのに聖杯を勝ち取った勝者がいる』という因果の逆転に聖杯そのものが対抗すべく召喚されているものとジャンヌ・ダルクは推測している。また特異点に召喚されるサーヴァントは明確に他の世界や別の聖杯戦争で召喚された際の記憶を持っているが、これは英霊の記憶をアジャストする聖杯の機能が異常を来しているためと思われる。


特異点F(用語)
 2004年1月30日、日本、冬木市。炎上汚染都市冬木のこと。カルデアの英霊召喚システム・フェイトは冬木で聖杯戦争が行われていた事実を2010年に知ったカルデアの前所長がそのデータを基に召喚式を作った。
 これはこれまでの観測には存在せず、突然現れた穴のようなもの。正常な時間軸から切り離されたもので、カルデアはこれの出現が人類史の断絶の原因であると推測してレイシフトを実施した。これは通常の時間軸から切り離されているため通常の時間旅行よりも安定してシフトでき、どのような改変を行っても時間の復元力により歴史に影響は出ない。
 記録によれば冬木の聖杯戦争はセイバーの勝利に終わり、街は破壊されずサーヴァントの活動は人々に知られることなく終わったはずだった。しかしながら、特異点の発生により炎上汚染都市となっている。
 特異点Fの除去という任務は魔術世界において最大級の義務である冠位指定と同じであるとされる。


Dr.ロマン(俗称)
 ロマニ・アーキマンの通称。


豊臣ギル吉(人名/サーヴァント)
 ぐだぐだ本能寺イベントに登場したサーヴァント。
 どう見ても西洋の街になっている大阪で主人公らと交戦し、敗北して消滅。


トリスメギストス(用語)
 霊子演算機。


七十二柱の魔神(用語/魔術)
 ソロモン王が使役したとされる使い魔。
 最新の見解では魔神は存在せず、七十二の用途に分かれた使い魔に過ぎないとされる。これは明確に役割が決まっている事から天使の起源ではないかとも言われている。
 なお、悪魔の概念はソロモン王よりも後世に確立したものである。


七や橋屋(用語)
 日本の菓子屋。ここの団子はレア中のレアで、味は一万円を超えるすき焼きに匹敵し、価値は聖晶石1ダースに匹敵するらしい。


ノブ(用語)
 ぐだぐだ本能寺イベントに登場した珍妙な生物。織田信長の潜在意識と力が暴走した帝都聖杯によって具現化したもの。姿は珍妙だが、戦闘力は高い。


バーサーク・アーチャー(用語/クラス)
 →アタランテ


バーサーク・アサシン(用語/クラス)
 →カーミラ


バーサーク・セイバー(用語/クラス)
 →シュヴァリエ・デオン


バーサーク・ライダー(用語/クラス)
 →マルタ


バーサーク・ランサー(用語/クラス)
 →ヴラド三世

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