115 ゴアウルド幼生クローン

とある企業がエイドリアン・コンラッドに寄生したゴアウルドを元に幼生のクローンを大量生産した。それが事故をきっかけに町中に広まってしまい……
このころのジョナスは毎回何か食っていたような。寄生された人たちは大変だったろうなぁ。寝不足で。


116 暗黒の奈落

エンシェントのアイアナから謎の伝染病に感染したオニール大佐が治療のためトクラのケイナンと共生した。ただしオニールのあまりにホットな心がある意味で冷酷なトクラの心を変えて、ケイナンは潜入工作に利用した女性を助けに行く。
そのときオニール自身は昏睡状態にあり、記憶はない。だがバールはオニールからトクラの情報を引き出そうと拷問を繰り返す。そこに光の存在となったダニエルが現れる。
ジャックの強さがわかるエピソード。アクションはほとんどなく、ひたすら拷問に耐えるジャックとそれを助けようとするダニエル、救出を試みるSGCの静かな戦いが描かれている。


117 ナクアドリア爆弾

惑星P2S-4C3のケロナ政府から通信が入り、交易の再開を要求してきた。ケロナは地球よりも科学が遅れているので得るものは少ないが、ナクアドリアは別だ。
ケロナと同じ星の大国ティラニア、アンダリ連邦が不可侵同盟を結び、ケロナに対する脅威となった。ケロナはそれに対する抑止力としてナクアドリア爆弾を開発。地球にナクアドリアと引き換えに軍事技術を要求してきた。それがのまれなければキーラン博士たちが開発したナクアドリア爆弾を使うしかないという。
キーラン博士はナクアドリア爆弾の威力を恐れ、それを使いかねない政府を倒さんとするレジスタンスに投じる。
だがケロナの放射線遮断技術は充分とは言えず、実はキーラン博士はナクアドリア・プロジェクトの放射線のせいで脳に障害を受けてしまっていた。レジスタンスは統合失調症に陥った博士の妄想だったのだ。
ジョナスがケロナではとんでもなく優秀な人材だったことが改めて分かる。たしかに短期間でダニエルの資料をことごとく学習しつくしたんだから当然といえば当然だけど。
恩師がキ○ガイになってしまったジョナスがかわいそう。さらにはケロナが戦争に突入してしまった模様。


118 捕虜になったSG-1

SG-1がアヌビス配下のコンスー卿に捕まった。それを助けにSG-1ファンの技術者が解析中の転送リングを使って母艦に乗り込む。けど実はコンスー卿はトクラで、捕まったのは作戦でした。だがトクラ話には露見が付き物で……
ブカブカのジャファの制服を着てカムフラージュしたりゲロ吐いたり、なんかギャグっぽいノリ。そういえばゴアウルド建築でトイレってどうなってんだろ?


119 見えない暗殺者

ステルス技術を使った暗殺者アシュラクの出現により、トクラとジャファ・レジスタンスの反目と疑心暗鬼が引き起こされる。たしかにトクラはほとんどがジャファに撃たれて死ぬんだから仕方ないことかもしれないけど。
ジェイコブがいなければ地球とトクラの間にも相当な内輪もめがあるだろうなぁ。
トクラの葬儀ってスターゲイト起動時の渦を使って亜原子粒子に分解するんだ…。なんか味気ないなぁ。
FNミニミをぶっぱなす大佐がなんともカッコいい。


120 トレトニンの恐怖

万能薬トレトニンをもつ惑星パンガー。トレトニンは若干の副作用こそあれ、絶大な効果の前にはないも同じという強力な免疫強化薬だ。
だがティルクとジョナスが探ってみるとゴアウルドの養殖場があった。それがトレトニンの原料だと分かったが、ゴアウルドのラーとシャクランが建造した寺院の調査の結果『エジェリアここに眠る。ゴアウルドの裏切り者、永遠の苦痛と嘆きを与える。エジェリア』と記されていた。それを生まされていたのはゴアウルドではなくトクラの祖のエジェリアだったのだ。
トクラの窮状、パンガー人の窮状、SG−1の苦悩などが描かれている。トレトニンは後のエピソードへの複線になる。


121 宇宙船プロメテウス

あーもう!録画失敗したー!この日だけ10分繰り上げて放送すんじゃねぇっての!……まぁ、一度見てはいるんですが。
さて、人類初の恒星間飛行が可能な大型宇宙船X−303、通称プロメテウスが登場する。アスガードの協力によって建造されたためシルエットはアスガード風。ただし人類の技術とのハイブリッドのため転送ビームではなく転送リングを用い、制御はクリスタルとチップの混合。内装はより現実っぽい。艦内連絡が受話器を取っての通話だったり。さすがにアスガードほどハイテクではないけど。
NIDのシモンズがエイリアンのハイテク兵器を保管した星に行くためにプロメテウスを乗っ取る。しかもエイドリアン・コンラッドを連れて。ま、そのおかげでエイドリアン・コンラッドとシモンズ大佐はともに死にました。
取り返したはいいが帰り道が分からずにどうしようかと悩んでいたら、トールが現れた。でも助けに来てくれたのかと思ったら実は助けてくれという。レプリケーターにアスガードの星ハラが乗っ取られてしまったらしい。
いやぁ、ハイテクなアスガード独特のローテクな地球人頼り。このあたりが面白いんですよ。ローテクが武器になる。


122 レプリケーター人間

『レプリケーターはこれほど劣悪でお粗末な機械との融合は望まない』というトールの助けにしぶしぶ応じ、全宇宙のレプリケーターが集まった惑星ハラに向かう。アスガードはレプリケーターを集めて時空の泡を発生させてその中の時間を遅くする装置をセットしたのだが、装置作動前にレプリケーターがケースを破ったらしい。
あいかわらず強引なやり方のアスガードだけど、ハイテクが弱点になってしまう相手だけあってそれが面白い。
というかハモンド将軍の短縮ダイヤルの1番はお孫さんのようです。大統領は2番。おいおい爺さん……
大佐はX−303の名前を『エンタープライズ』とつけたかったけど、将軍はやっぱりダメだと。そりゃそうだろうさ。
そしてハラに乗り込んだSG−1が見たのは地表をみっちりと埋め尽くしたレプリケーターと人間だったが、彼らは進化したレプリケーターだった。カーターはその中のイレギュラーな(唯一心を持った)フィフスと意思疎通を図り、彼は脱出を手助けしてくれることになった。だがオニール大佐はフィフスを連れて行くという約束を破り、彼を置いてハラを脱出する。
いろいろと考える回ですが、俺はオニール大佐の判断が正しかったと思う。フィフスを待っていたら脱出はできなかったし、ひいては全宇宙が破滅していただろうから。だけど、哀しいよなぁ。フィフスだって定義から言えば人間なわけだし、SG−1を完全に信用していたし。最後の彼の「約束したのに」という台詞が哀しすぎる。


123 幻覚? 奇怪な虫

エンシェントの遺跡から持ってきた装置を作動させたら不気味な虫が見えるようになった。最初は幻覚が疑われたが、その症状が伝染するなど不可解な点が多い。調査の結果、その装置は異なった位相を見えるようにするだけだとわかったが、その症状が接触によって伝染していくためカーターたちは症状を消そうと調査を続ける。そのうちにも虫に驚いたドライバーが交通事故を起こした。
一方、SG基地から出たオニールと接触して感染した男が封鎖線を破って逃げ出した。彼は湾岸戦争で政府や軍の裏切りを受けているため、軍を信用できなかったのだ。一方SG基地では装置の逆転に成功する。
逃げまわる男を捕まえる(というか触るだけでいい)ために駈けずり回るオニールたちと、自分を実験台にする気だと思い込んだ男の心の闘い。
やっぱ戦争は勝ったほうにも痛手を残すし、一番つらいのは実際に戦う兵士。争いがないのは成長がないということだけど、戦争はダメだ。


124 狙撃、暗殺!

キンゼイ上院議員がオニール大佐に狙撃され、死亡した。大佐は逮捕されたが、勿論大佐は釣りに行っていてそんなことをしてはいない。
SG−1とハモンド将軍は大佐の無実を立証するために奔走し、やがてエリア51に保管されている姿を変えるエイリアンの装置が盗まれていることを突き止める。そのメモリにはオニール大佐の姿がインプットされているのだ。だがエイリアンの技術は機密情報なので証拠には使えない。そこでカーターは一計を案じ、NIDの友人を訪ねる。
カーターたちはエイリアンの技術を売買している組織を一網打尽にし、オニールの無実を証明した。その過程でキンゼイが死んでいないことが判明。
ぬう、キンゼイはなんとも腹黒い。なかなか握手に応じないオニールの気持ちがよく分かる。しかもこんなのが大統領選に出馬するというんだから恐ろしいもんだ。確実にスターゲイト・プログラムは破棄されるだろうな。


125 未知の惑星! 失楽園

休暇中のオニール大佐のもとに逃走中の元NIDのメイボーンが現れ、ホットドッグとビールを盗み食いしながら恩赦を目当てに逮捕してくれと申し出る。任期を終え再選を考えなくていい大統領は景気よく恩赦を出すものだからだ。さらにシモンズがプロメテウスを乗っ取って向かおうとした星のアドレスを知っているという。そこにはエンシェントの武器が保管されていて、自分が持っているキー以外では開くことができない、とも。
いざその星に行くとメイボーンは勝手にキーを使い、装置を作動させる。その装置の先にはエンシェントの武器ではなく、エイリアンの楽園があるというのだ。メイボーンは喜び勇んで楽園に行き、大佐があわてて追ったはいいもののそこは既に滅びていた。そこに武器を持ち込むことはできないので、ゴアウルドが毒草を持ち込んだのだ。
一方二人を探すSG−1とトクラはどこを探しても見つからないとあせっていた。メイボーンはゴアウルドが持ち込んだ毒草を食べて凶暴になり、二人とも死にかける状況に陥る。カーターたちはよくよく考え、その惑星上ではなく衛星に転送されたと突き止める。
結末は灯台下暗し。銀落とし処理の映像が渋い。すげぇ食いてぇよ、ホットドッグ。パンとウィンナーだけのシンプルなやつ。なかなかないんだよなぁ。


126 異形の超能力者

ロシアチームが事前の手続きなしでエイリアンを連れて帰還した。ロシアチームが言うにはニルティが彼らを改造しているという。エイリアンに治療を施そうと移送中に彼は水になってしまう。
事の真相を探るためにロシアチームとSG−1がその惑星に行くと、奇形になった住民が超能力を使ってニルティを護っている。住民たちはニルティが疫病を治療してくれると信じているのだ。実際はニルティがそれに付け込んで遺伝子操作の実験をしていたのだ。その結果ロシアチームの体長が死亡、ジョナスが遺伝子操作を受けてしまう。
SG−1は住民たちを説得し、一人にニルティの心を読ませる。ニルティは彼女が邪悪なゴアウルドだと知った住民により殺された。
……っつーか、本当にニルティか? クローンだったりしないか?
ロシアチーム、よく死ぬな。この遺伝子操作は後のエピソードへの伏線になる。


127 宇宙情報公開会議

キンゼイ乗員上院議員の圧力によりスターゲイトプログラムを主要国に公開する会議が開かれることになった。キンゼイはハモンド将軍とSG−1を非難し、それにより現行のスターゲイトプログラムの続行が難しくなる。キンゼイはアメリカ空軍からNIDにスターゲイトプログラムを移管しろと強制する。
ギリギリまで追い詰められてしまう将軍だが、最後の最後で奥の手を使う。アスガードのトールに直々にお出ましを願ったのだ。効果はてきめんで、キンゼイの思惑通りに動いていた各国代表は現行のスターゲイトプログラムの続行を認める。さらにキンゼイはトールから『オニールからあんな悪党は銀河の端に流してしまえと言われた』と言われてビビる。いい気味。
参加国はアメリカ、ロシア、中国、フランス、イギリス。なぜ日本がないのか!安保常任理事国だからか。ちくしょうめ。特に中国が聞き分けがない。
普段はラストに持ってくる総集編のようなエピソード。最後のどんでん返しが気持ちいい。っつーかキンゼイこそ売国奴じゃねぇ?


128 墜落した宇宙母艦

SG−1が惑星探査中に墜落した宇宙船を発見した。そこには人間と、彼らに敵対しているらしいエイリアンがいた。事の成り行きで人間に味方することになったが、カーター少佐が宇宙船の修理中にそれが囚人護送船だと判明する。彼らの星はエイリアンと人間が共存しており、エイリアンの方こそ看守で、人間は犯罪者だったのだ。
ジョナスが一計を案じ、スターゲイトの使い方を知らない彼らが要求したゲイトアドレスに地球のアドレスを教える。SG基地で逮捕した彼らを元の星に送り返し、看守に引き渡す。
見た目に惑わされるな、ってことでしょうか。


129 夢の交差点

ティルクが不可解な夢に悩まされる。夢と現実がごっちゃになるのではなく、どちらも現実としか思えない夢だ。片一方で消防士のティルとして生き、もう片方ではもとどおりSG−1の隊員をしている。
消防士の方で死んだはずのダニエル・ジャクソンに出会い、現在の不思議な状態を伝える。ダニエルはティルクを助けると約束して去ってゆく。
ティルクはゴアウルドの待ち伏せにあい、幼生を抜かれたブレイタクと幼生を共用して生死の境をさまよっていたのだ。
光の存在になったダニエルが登場する回。ダニエルはいいなぁ。こういう境界が揺らいでいる作品は好き。


130 歴史を消された惑星

プロメテウスのテスト航行の途中ハイパースペースジェネレータがオーバーロード、ハイパードライブが使用不能になってしまう。幸い近くにスターゲイトがある惑星P3X−744、タグリーヤがあったのでそこに着陸し、ゲイトを使わせてもらうことにした。ところがその星ではゲイトはお伽噺の存在とされていた。のみならず、その星の歴史は300年以前が空白になっていた。
特に悪者は登場しない。ただ立場の違いで対立することになる。プロメテウスに協力的なアシュワン議長と否定的なカルファス防衛委員長。
タグリーヤは300年前までゴアウルド、ヘルアーの支配地で、自分たちを見捨てて去ったヘルアーに対する怒りからそれまでの歴史とスターゲイトを破棄したのだ。
ティルクとジョナスは大学講師タレク・ソラムの手助けを得てスターゲイトを発見。地球に変える算段がついたと思いきや……
過去を知ることは大切だ、という教訓か。


131 予知能力

P4S-437を訪れた。そこには枯渇しかけたナクアダ鉱山があり、バール配下のモトがそこから産出されるナクアダを回収している。だがモトはバールにそれを渡してはおらず、私腹を肥やしているのだ。支配階級がそれを知らないのならモトを倒すだけで惑星を解放できる。
以前の遺伝子改造の結果、ジョナスに予知能力が現れた。ジョナスはそれを作戦に利用すべきだと主張するが、それと同時に彼の脳に腫瘍が現れる。フレイザー軍医はあまりに急速な腫瘍の成長を危険視し手術を勧めるが、彼はその腫瘍こそ能力の源と考え手術を拒否する。
ジョナスはSG−1が待ち伏せにあい全滅する予知をし、それが限界として手術を受ける。その連絡を受けたSG−1は待ち伏せに注意し、撤退しようとする。
ジョナスの予知は幸いにも外れたが、1000年前にP4S‐437ではこうなることを予言した村人がいた。
未来はよく分からない、ということだ。


132 謎の石版

オニール大佐の前にダニエルが現れ、アヌビスがアビドースに『ラーの眼』を探しに向かっている、助けてくれといわれる。自分はルールがあるから人間の世界に介入できない、だからアビドースに行ってくれと。
アビドースではクロレルから解放されたスカーラと再会する。スカーラは婚約しており、オニールにシャロキ(介添人)を頼むという。
ラーのピラミッドの調査の結果、謎だったアヌビスとエンシェントの正体が明らかになる。エンシェントは南極で発見されたアイアナの種族で、はるか昔に地球で人類と共通の祖先から枝分かれして先に進化した種族だった。だが疫病が流行し、対策が見つからなかったために肉体を棄てて高みに上り、光の存在になったのだ。アヌビスは彼らの知識を得るために高みにのぼろうとしたが失敗、現世と光の世界の中間の存在になったのだ。
ダニエルは仕方なくアヌビスを消し去ろうとしたが、他の光の存在に引っ張られて消えてしまう。
一方アビドースはSG-1と住民の抵抗も甲斐なく、ラーの眼を六つ揃えたアヌビスにより壊滅させられてしまう。だがすんでのところでオーマデサラが全住民を高みに引き上げ、光の存在にした。
ダニエル登場の回。エレベータでの大佐との掛け合いが面白い。ただいかんせん、詰め込みすぎた感がある。前後編でもよかったかもしれない。


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